コンドームは避妊対策や性感染症の予防に欠かせない避妊具です。
しかし、やはり一枚の隔たりに対して「生より感度が落ちる」と考える男性は多いでしょう。
だからこそ、世の中には0.01mmの極薄コンドームなどが誕生しているのです。
では、実際にコンドームの薄さは感度に影響があるのでしょうか?
この記事では、コンドームの薄さについてやそれ以外の選び方について解説します。
コンドームの厚さは気持ちよさに影響する?
世の中にはたくさんのコンドームがありますが、選ぶ上で重要な判断基準となるポイントが「厚さ」です。
コンドームメーカーはこぞって薄いコンドームを開発し、今では0.01mmという驚異の薄さを誇る商品も存在します。
しかし、厚さというのは気持ちよさに関連する要素なのでしょうか?
結論からいうと、0.01〜0.03mm程度の違いは大きく感度に影響を与えないとされています。
もちろん感触に対する敏感度には個人差があるため「大きな違いがある」という人もいるでしょう。
ただ、一般的な感覚を基準にするとこのレベルの差はささいなものだといえます。
特に女性の膣内は締まり方や濡れ方でも感触が変わるため、必ずしも薄ければ薄いほど気持ちいいとはいい切れないのです。
一方で、厚いコンドームは明らかに感度が下がる傾向にあります。
世の中には0.07mm以上の極厚コンドームというものも存在し、これを着用すると膣内部の細かな触感が損なわれるため「気持ちよさが減った」と感じる男性も多いでしょう。
コンドームの厚さの違いと種類
コンドームの厚さで気持ちよさはほとんど変わりませんが、薄ければ薄いほどペニスと腟内のフィット感がよくなるのも確かです。
ここでは、コンドームの厚さの違いや種類、薄いと判断される基準を解説するので購入時の参考にしてください。
コンドームの一般的な薄さ目安と素材
0.02mm以下 | ポリウレタン製 |
0.03mm台 | 天然ラテックス製の薄いタイプ |
0.04〜0.05mm | 天然ラテックス製のノーマルタイプ |
0.06mm以上 | 早漏対策の厚いタイプ |
コンドームの厚さは幅広く展開されていますが、0.04mm〜0.05mm程度が一般的な厚さとされています。
コンビニやドラッグストアで売っているコンドームはほとんどがこの厚さでしょう。
それより薄いタイプは「極薄タイプ」「超薄タイプ」などというキャッチフレーズで展開されており、一般的な天然ラテックスではなく特殊なポリウレタンという素材で作られています。
反対に0.06mm以上の厚いタイプも存在し、これらは早漏対策などに用いられるコンドームです。
0.03mm以下が「薄い」と判断される
コンドームにおいて、「薄い」と判断されるのは0.03mm以下の商品です。
これ以下の薄さになると、腟内の形状やひだ感がペニスに伝わりやすく、普通タイプよりもより強い生挿入感を楽しめます。
薄いコンドームを使いたいと思ったら、厚さ0.03mm以下を基準にして商品を探しましょう。
コンドームのおすすめの厚さ
コンドームは薄ければ薄いほどいいというわけではありません。
男性の中には快感に弱すぎて厚いコンドームをつけないとセックスが楽しめないという人もいるのです。
では、コンドームの厚さを選ぶ基準とは何なのでしょうか。
薄いコンドームがおすすめの人と厚いコンドームがおすすめの人、それぞれの特徴を見ていきましょう。
薄いコンドームがおすすめの人
- 遅漏気味な男性
- 生挿入に近い感覚を味わいたい男性
- 隔たりを感じたくない男性
普段、セックスのときになかなかイケない遅漏の人は、薄いコンドームで腟内のデティール感をしっかり味わいましょう。
厚さ的には0.03mm以下のコンドームが、つけている感覚が薄く腟内の形状やぬくもりを強く感じられます。
そのため、生挿入に近い感覚を味わいたい人や、ゴム越しという隔たりを感じたくない男性にも、薄いコンドームがおすすめです。
厚いコンドームがおすすめの人
- 早漏気味な男性
- セックスを長く楽しみたい男性
セックスの刺激ですぐにイってしまう男性は、厚めのコンドームを使用して感度を落とし性行為の時間をたっぷり楽しみましょう。
一般的なコンドームの厚さでも十分ですが、より感度を落としたい場合は0.07mm以上の極厚タイプがおすすめです。
中には0.12mm以上の商品もあるので、実際にいろいろな厚さを使用してセックスを楽しみながら射精も可能な厚さを分析しましょう。
厚いコンドームは早漏対策だけでなく、スローセックスやブラジリアンセックスなどで長く
パートナーとのスキンシップを続けたいときにもおすすめですよ。
コンドームの厚さ以外の選び方
コンドームは厚さ以外にも、素材やサイズ、ゼリーの有無、匂いや味などいろいろな選択基準があります。
自分のペニスに合うだけでなく女性を喜ばせることも重要なポイントなので、以下の項目を参考に自分とパートナーに合う商品を探しましょう。
素材
コンドームは主に天然ラテックス(ゴム)製とポリウレタン製の2種類があります。
この素材は薄さだけでなく、それぞれにメリット・デメリットがあるので特徴をよく把握して素材を選びましょう。
まず、天然ラテックス製のメリットは伸びのよさです。
ゴム製なだけあって伸縮性が高くてフィット感がいいので、ペニスをしっかり覆ってくれます。
また、製造ラインが安定していてコスパに優れているためいろいろな種類が販売されているのも特徴です。
コンドーム選びにこだわりたい人は選ぶ楽しさも味わえるでしょう。
一方で、天然ラテックス製のデメリットはゴムの独特な臭いです。
この臭いが嫌いだという女性も多いので、匂い付きなどを選んでカバーしましょう。
次に、ポリウレタン製のメリットはなんといってもその薄さです。
0.01〜0.02mmの薄型コンドームはほとんどポリウレタン製なので、とにかく薄いコンドームを使いたい人はこちらの素材がおすすめです。
ただし、ポリウレタン製はまだ価格が高めで商品の種類も少なめです。
ゴムに比べて伸びにくいのもデメリットなので、慣れないうちは何度か装着の練習をしておきましょう。
サイズ
コンドームのフィット感を高めるには、自分のペニスに合うサイズを選ぶことが大切です。
まず、コンドームに記載されているサイズがどの部位を指しているかを確認してください。
コンドームの長さは一般的にどのサイズもほとんど変わりません。
コンドームのサイズ欄に記載されているのは太さで、勃起時の直径が基準となります。
国内のコンドームのサイズ目安は以下の通りなので、自身の勃起時のサイズを図って適したものを使用しましょう。
- Sサイズ…直径31mm程度
- ノーマル…直径32〜33mm程度
- Lサイズ(ビッグサイズ)…直径35〜37mm
- 特大サイズ…45〜47mm
ゼリーの有無
コンドームの中には、内部や外側にゼリーが塗布されているアイテムも多く存在します。
たとえば、コンドームの内側にゼリーがあるものは液だまりの空気を潰す必要がなく、手軽に取り出せるので、ゴムを傷つけるリスクを低減できます。
その他に、女性の性交痛を軽減するためにコンドームの表面にゼリーが塗られたものもあります。
このタイプはゼリーが愛液の代わりになるため、スムーズな挿入感を楽しめるでしょう。
ゼリー加工が施されたコンドームはいろいろな種類があるので、目的や嗜好に応じて使い分けましょう。
デザインや香り・味など
デザインや香り、味などもコンドームを選ぶ上で大切な要素です。
今はおしゃれでかわいいデザインのコンドームもたくさんあるので、パートナーと一緒に選んでお気に入りのアイテムを見つけましょう。
また、女性にオーラルセックスをしてもらう場合は、ゴム臭や独特な風味を軽減するのに匂いや味がついた商品を選ぶのもおすすめですよ。
【まとめ】コンドームの厚みは感度に影響しない!素材やサイズ感が気持ちよさの鍵
コンドームの厚みは、感度にほとんど影響を与えません。
もちろん0.01mmと0.12mmのコンドームであれば装着感や感触の違いは分かりやすいでしょう。
しかし、0.01mmと0.02mmのようなコンマ数ミリの違いで快感が大きく変わることはないので、薄さだけで商品を選ぶのはやめましょう。
大切なのは自分のペニスに合うサイズ感や違和感がないつけ心地です。
いろいろな商品を試して、自分にぴったりなアイテムを見つけてくださいね。