肌の乾燥は美容の天敵ですが、乳首も乾燥が原因で荒れることをご存知でしょうか?
乳首がかさついたり皮が剥けたりしているときは、乾燥によって皮膚が傷ついている可能性があります。
早めに対処しないと炎症が起きたり、痛みや痒みがひどくなったりするので適切な処置を行いましょう。
この記事では、乳首が乾燥する原因や予防方法を解説します。
乳首が乾燥でカサカサ・皮むけする原因は?
乳首が乾燥でカサカサしたり、皮むけしたりする原因はいくつかあります。
必ずしも病気の症状というわけではなく、身につけている衣服やホルモンも関連しているので、まずは自分の症状が何によって引き起こされているかを把握しましょう。
下着の擦れ
乳首は胸の一番高い位置にあるため、衣服と擦れやすく刺激を受ける頻度が高めです。
また、乳首の皮膚は他の部位に比べて薄くデリケートです。
そのため、衣服の繊維と擦れや汗、蒸れなどが影響しやすく、かさつきや皮むけを発生させるのです。
生理などによるホルモンバランスの変化
女性ホルモンの乱れも乳首のかさつきや皮むけの原因となります。
女性の体内では、生理周期に合わせて二種類の女性ホルモンが増減を繰り返しています。
その内、生理前に分泌量が増えるプロゲステロンは皮脂分泌を促進する作用を持ちます。
その影響で乳首が乾燥したり皮むけが起きたりすることもあるのです。
病気の初期症状の場合も
とても珍しいケースですが、乳首の乾燥や皮むけが乳がんの初期症状の可能性も考えられます。
これはパジェット病と呼ばれ、パジェット細胞というがん細胞が皮膚表面で増殖することでかさつきや皮ぬけが発生する病気です。
気になった人はセルフチェックを行い、必要に応じて精密検査を受けましょう。
乾燥でカサカサの乳首のケアは?
乳首が乾燥しているときは、適切なケアを行うと症状が改善されます。
まだ皮が剥けていない状態でのケア方法と、皮が剥けているときのケア方法は少し違うのでそれぞれ何をすればいいかチェックしてください。
また、病院に行くべき症状も合わせて解説します。
皮が剥けていない場合のケア方法
- 汗をこまめに拭き取る
- クリームやワセリンで保湿する
- かゆみ止めを塗る
汗をかくと、皮脂や汚れが汗腺に溜まり痒みや皮むけを引き起こします。
また、皮脂や汚れは雑菌の餌になるので、放置していると皮膚上の菌が増殖する恐れもあります。
そのため、胸に汗をかいたときはできるだけ早く拭き取って、清潔な状態を維持しましょう。
また、汗を拭き取った後そのままにしていると、皮膚が乾燥して状態が悪化してしまいます。
保湿クリームやワセリンで蓋をして、水分を逃さないようにしましょう。
痒みがある場合は痒み止めが配合されたクリームがおすすめですよ。
皮が剥けている場合のケア方法
- 清潔な状態を保つ
- 保湿を徹底する
- 乳頭クリームでパックする
皮が剥けているときは、乳首がより敏感になっています。
そのため、通気性がいいインナーを身につけて蒸れにくくしたり、こまめに汗を拭いたりして清潔な状態を保ってください。
また、皮が剥けた乳首はとてもデリケートな状態になっているため、保湿は普段以上に徹底しましょう。
妊婦さんが使う乳頭クリームでパックすると、肌のケアも行えるので試してみてくださいね。
病院に行くべき症状とは?
- かゆみがひどくて我慢できない
- 痛みを感じる
- 乳首から汁が出てくる
軽度な乾燥やかさつきは保湿ケアで改善することが多いですが、状態が悪化したら病院での適切な治療が必要です。
受診の目安は我慢できない痒みや、痛み、リンパ液や血液が出ているときです。
擦り傷のようになっている場合もあるので、ばい菌が入って炎症を起こす前に医師の判断を仰ぎましょう。
乳首が乾燥してかゆいときのNG行動は?
乳首が乾燥するとかゆみが出ることがありますが、このときしてはいけないことが2つあります。
NG行動を行うと症状を悪化させてしまうので以下のポイントをよく確認して、適切な対応をしてください。
強く掻きむしる・強く擦る
乳首が乾燥してかゆみが出ているときは、絶対に強くかいたり擦ったりしないでください。
表面の傷がついたり皮むけがひどくなったりして症状が悪化してしまいます。
どうしても我慢できないときはガーゼに包んだ保冷剤で軽く冷やすと痒みを抑えられます。
ただし、冷やしすぎは肌への負荷がかかるので注意してくださいね。
放置する
痒みが軽いといつか治るだろうと放置してしまいがちですが、身体に現れる症状には必ず原因があります。
痒みが治らないときや徐々に痒みが強くなるときは、病気の疑いもあるため必ず病院で適切な治療を受けましょう。
乳首をカサカサにしない予防法は?
乳首の乾燥は、日々のちょっとしたケアや心構えで事前に予防できます。
ホルモンバランスなどでどうしても乾燥してしまうときはありますが、予防法を習慣化しておけば症状を軽減することもできるでしょう。
ここでは、乳首をカサカサにしないためにやっておきたい予防法を紹介します。
保湿ジェルやクリームで皮膚を守る
乳首に症状が出る前からこまめにクリームやジェルを塗って保湿すると、乾燥を未然にふせげます。
多くの人は、お風呂上がりにお顔やお肌のスキンケアを行いますよね。
そのとき一緒に乳首の保湿ケアをするだけでも、症状が出る確率を下げられますよ。
天然素材の下着を身につける
インナーに天然素材を選ぶのも乳首のかさつきを抑える効果的な方法です。
綿やシルクなどの天然素材は肌触りがやさしく通気性が良いため、乳首に過度な刺激を与えません。
また、汗を吸い取る力も強いので清潔な状態を維持できます。
肌荒れや敏感肌の方も身につけやすいため、インナー類を選ぶときの参考にしてください。
入浴時の洗い方に注意する
せっかくまめの保湿ケアをしていても、洗い方を間違えると刺激による皮むけや乾燥が起きやすくなってしまいます。
お風呂で乳首周辺を洗うときは、タオルでゴシゴシと擦るのではなく泡立てたソープで撫でるように洗ってください。
顔を洗うときと同じように、皮膚の表面と手のひらの間に泡を挟んで動かすイメージです。
正しく洗って、肌の油分を取りすぎることなく清潔な状態を維持しましょう。
規則正しい生活を心がける
食生活のバランスや睡眠は肌の健康に大きな影響を与えます。
肌バランスが崩れていると乳首も荒れやすく、ちょっとした刺激で乾燥してかゆくなってしまうので生活習慣には常に意識を向けましょう。
ビタミンやミネラルをバランス良く取り、成長ホルモンが多く分泌される22時から2時の間に良質な睡眠を取る生活を目指してくださいね。
【まとめ】乳首の乾燥には原因がいろいろある!適切なケアで潤いを守ろう
乳首の乾燥は、外部からの刺激やホルモンバランスの乱れ、病気の初期症状などさまざまな原因で引き起こされます。
バストに違和感がある状態が続くと、落ち着かなさやストレスを感じるものですよね。
なるべく乾燥によるかさつきや皮むきが起きないように、日頃から乳首のスキンケアを念入りに行いましょう。