性行為後に生理が早まるのはなぜ?原因や生理周期が変わるときの対処法を解説

性行為後に生理周期が早まったり遅くなったりした経験はありませんか?

中には、「病気になったのかも?」「もしかして妊娠したのかな」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、性行為後に生理周期が変わる理由を解説するとともに、対処法を紹介します

心当たりのある方は、ぜひ参考にしてください。

 

性行為後に生理が早まる理由は?

 

セックスをした後、予定日より早く生理が来ると「もしかして、不正出血?」と不安になってしまいますよね。

実はセックスが原因で生理周期が早まってしまうことがあるのです

ここでは、主な理由をピックアップしてご紹介しましょう。

 

セックスでホルモンが活性化される

 

セックスをすることでホルモンが活性化され、生理が早まることがあります。

生理周期は女性ホルモンの働きでコントロールされています。

ホルモンが活性化されると、体が「子孫を残そう!」と排卵を早めます

その結果、生理が早く来ることがある、というわけです。

 

子宮内膜への刺激

 

生理前にセックスをすると、予定日よりも生理が早まることがあります。

生理前は子宮内膜が厚く、いつはがれてもおかしくない状態になっています

そこへ、セックスによるピストンなどの刺激が加わり、生理が早く来るのです。

 

膣内に傷がついた可能性も

 

乱暴な愛撫やピストンで膣内が傷ついたことで出血し、それを生理だと勘違いしているケースもあります。

女性の膣内はとてもデリケート。

粘膜が弱い人は特に傷がつきやすいので注意が必要です。

また、子宮内のびらんやポリープが、セックスによって物理的な刺激を受けて出血した可能性もあります。

「セックスのたびに生理が早まっている気がする」という方は、婦人科で検査をしてもらうようにしましょう。

 

性行為後に生理が遅れるのは要注意!

 

セックス後に生理が遅れる原因として考えられるのが、ホルモンバランスの崩れ、ストレス、そして妊娠の可能性です。

場合によっては婦人科を受診して、しかるべき対処をしてもらう必要もあるので、そのまま放っておかないようにしましょう。

考えられる原因について、それぞれ詳しく解説します。

 

体調不良によるホルモンバランスの崩れ

 

激しいセックスをして疲れてしまったり、行為の最中に呼吸が浅くなり酸欠状態になったりすることで体調不良を起こし、ホルモンバランスが崩れることがあります。

ホルモンバランスが崩れてしまうと生理の周期が乱れ、生理が遅れることがあるでしょう。

このほか、ダイエットなどによる乱れた食生活、不規則な生活、睡眠不足などもホルモンバランスが崩れる原因です。

 

セックスがストレスになっている

 

セックスの最中に強いストレスを感じることによって、生理が遅れることがあります

女性ホルモンの分泌は、脳の視床下部によってコントロールされています。

視床下部は自律神経の中枢にあるので、ストレスをため込むと徐々に働きが乱れてしまうため、女性ホルモンが正常に分泌されなくなるのです。

その結果、生理が遅れてしまうことがあります。

セックスの際にストレスを感じているという方は、一度パートナーと話し合ってみるとよいでしょう。

 

妊娠の可能性

 

セックスの後、生理が予定日より一週間以上遅れている場合は、妊娠している可能性があります

基礎体温を測っている場合、高温期が二週間以上続いていると、妊娠していると判断できるでしょう。

基礎体温を測っていない方でも生理予定日一週間目に、検査薬で判定できます。

妊娠初期症状として、生理の遅れのほかに胸やお腹の張り・痛み、味覚の変化、風邪のような症状があげられます。

生理が予定日よりも一週間以上遅れている方は、これらの症状がないかセルフチェックをしてみましょう。

 

生理が早まる原因は性行為以外にもある!

 

性行為後に生理が早まる原因は、セックスだけではありません。

なかには早めに婦人科を受診した方がいいケースもありますので、そのまま放っておかないようにしましょう。

生理が遅れる原因を以下4つ詳しく解説します。

 

婦人科系の疾患

 

出血の色が鮮やかな赤色もしくは赤褐色である、また、出血量が多い、という場合は婦人科系の疾患が疑われます。

考えられる病気は、子宮体がん・子宮頸がん・子宮頸管ポリープなどです。

この場合の出血は生理ではなく不正出血なので、様子見するのではなく、早めにクリニックを受診し、適切な治療をしてもらいましょう。

 

無排卵

 

排卵のない「無排卵」の場合、女性ホルモンの分泌が変動することによって生理予定日よりも早く子宮内膜がはがれてしまうことがあります。

無排卵の場合、基礎体温の高温期が短い、体温があまり上がらないといった特徴があります

無排卵は、閉経間近に起こることが多いといわれていますが、ストレスなどによってホルモンバランスが乱れ、無排卵が起こることもあるのです。

無排卵による出血は、婦人科でホルモンバランスを整える治療を受けることで改善されるでしょう。

 

機能性出血

 

機能性出血は、子宮に病気がないにもかかわらず起こる出血のことで、生理のリズムがまだ整っていない10代や、閉経間近の40代後半に多いといわれています。

機能性出血はホルモンバランスの崩れが原因で起こります。

機能性出血が疑われる場合は、規則正しい生活やバランスのよい食事、また、ストレス発散を意識し、ホルモンバランスを整えるようにしましょう。

それでも出血する場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

 

着床出血

 

妊娠したタイミングで見られる出血を、着床出血といいます。

着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床するタイミングで起こることが特徴です。

生理予定日の1週間から数日前に見られるため、生理が早く来た、と勘違いする人も少なくありません。

着床出血は量が少量で、2~3日で終わります

避妊をせずにセックスをした後、生理が早く来たけれどすぐに終わった、という場合は、着床出血の可能性が高いでしょう。

 

性行為で生理周期が変わる場合の対処法は?

 

セックスで出血したり、生理が早まったり遅くなったりする場合、放っておくとますます症状が悪化する可能性があります。

原因がわかっている場合は適切な対処をして、生理周期を正常に戻すことが大切です。

ここでは、セックスで出血したり、生理周期が変わったりした場合の対策を紹介します。

 

セックス時の刺激を和らげる

 

激しいセックスによって出血してしまう場合は、パートナーと話し合って、セックス時の刺激を和らげてもらうようにしましょう。

たとえば、愛撫を優しくしてもらう、爪を短く切ってもらうなどが有効です

また、潤滑ジェルを使ったり、コンドームを柔らかい素材に変えたりするのもよいでしょう。

セックスがストレスになり、生理不順が起こっている場合は、苦痛に感じていることをパートナーにきちんと伝えましょう。

セックスはお互いの愛を確かめ合う行為。

どちらかが我慢をしたり、悩みを抱えたりしてまで行うものではありません。

ただし、ただ「苦痛だ」とだけ伝えてしまうと、パートナーがショックを受け、セックスレスに発展してしまう可能性があります。

「もう少し前戯を丁寧にしてほしい」「体調が悪いときに無理やりするのはやめてほしい」など、ストレスに感じていることを具体的に伝えてあげましょう。

 

規則正しい生活を心がける

 

ホルモンバランスを正常に整えるために、規則正しい生活をすることも大切です。

夜更かしをせずに就寝時間をしっかり確保する、バランスのとれた食事をするなど、生活リズムを整え、健康的な毎日を送ることが効果的です

また、適度に運動をするなどして、ストレスをためないことも大切です。

 

原因がわからない場合は婦人科へ

 

特に思い当たる原因がないという場合は、婦人科系の病気の可能性もあります。

早めに病院に行き、原因を突き止めるようにしましょう。

また、自分で「原因はこれだろうな」と思っていても、実は全く違っていたということも

原因に思い当たる節があるけれど、なかなか症状が改善されない、心当たりはあるけれど心配、という場合も婦人科で相談することをおすすめします。

 

【まとめ】性行為後に生理が早まることはある!気になる場合は婦人科を受診しよう

 

セックスの後に月経周期が早まるのは、珍しいことではありません

まずはこの記事を参考に、思い当たることがないかチェックしてみてください。

しかし、生理だと思っていたけれど実は違っていたということもあるので要注意。

どうしても気になる方や症状がなかなか改善されない、という方は婦人科を受診して、適切な対処をしてもらいましょう。