匂いフェチという言葉がありますが、世の中には「彼氏の匂いが好き!」という女性が案外多くいるものです。
しかし、なぜ彼女たちは本来あまり好まれない体臭に対して好意的な感覚を抱くのでしょうか。
この記事では、匂いと遺伝子の関係や好きになる理由を紹介します。
彼氏の匂いが好き=遺伝子レベルで相性がいい?
彼氏の匂いが好き、という女性は一定数いますよね。
匂いまで好きだと感じられる関係はとても素晴らしいですが、実際になぜ匂いに対する好感を抱くのでしょうか。
ここでは、パートナーの匂いに対して好き嫌いが生まれる理由を解説します。
匂いの好き嫌いで近親相関を防いでいる
女性が「恋人の体臭や匂いが好き」というのには、科学的根拠があります。
1995年にスイスの生物学者が行った研究によると、複数の男性の匂いを嗅いだ女性は「異なる遺伝子を持つ男性」の匂いに対して高い評価をつけることが分かりました。
これは、女性の「子孫を残すために近〇相〇を避ける」という本能によるものといわれています。
思春期を迎えた女子が、お父さんの臭いを極端に嫌がることがありますよね。
この現象も同じ仕組みで、同じ遺伝子の男性を匂いで区別し近親同士での交配を回避しているのです。
つまり、彼氏の匂いを「好みだ」と感じるのであれば、「遺伝子的に遠い存在で子孫を残すのに最適な人物」であると身体が判断したと考えられます。
本能的に安心感を求めているケースも
あなたが彼氏に対して「この人は強い」「守ってもらえそう」といった感情を匂いから抱いているのであれば、本能がそれを察知している場合もあります。
女性は本能的に、強い男性を求める傾向があります。
これは、より生命力が高い男性ほど生き残る確率が強く、自分や自分の子供を安全な環境においてくれるからです。
原始の時代から本能に刻み込まれた思考が「強い男のそばにいると安心する」という心理を生み、「強い男の匂いは安心する」という状況を作り出すのでしょう。
彼氏の匂いが好きだと感じる場所と意味
彼氏の匂いと一口にいっても、場所によってその種類はさまざまです。
女性の中には「彼氏のこの匂いが好き!」というこだわりを持つ人もいるでしょう。
では、どんな場所の匂いが女性のときめきを誘うのでしょうか。
各部位の匂いの特徴や、なぜそこが好まれるのかを紹介するので自分に当てはめて考えてみてください。
整髪料の香りが魅力的な「髪」
彼氏の髪には、男性向け整髪料と彼自身の体臭が混ざった匂いがついています。
男性向け整髪料はより男らしさを強めたり、爽やかさを演出する香料が含まれていたりするため女性は好感を持ちやすいのです。
そんな良い匂いに、自分が安心する彼氏自身の匂いが混ざることで「いい匂い」と感じやすくなるのでしょう。
彼氏独自の香りがたまらない「首筋」
首筋はたくましく男らしい見た目も相まって、匂い好き女子の人気を集める部位です。
首筋は皮膚が露出しているため、彼自身の匂いを強く感じられますよね。
また、抱きしめられたときや寄り添ったとき女性の顔が近くなる部分でもあるため「包まれているときの安心感を思い出す」といった理由で首筋の匂いを好む女性も多いでしょう。
フェロモンを強く感じる「体臭」
体臭そのものに魅力を感じている場合、彼氏の男性ホルモンそのものに魅力を感じているのかも。
男性の体臭にはアンドロスタンジオールと呼ばれる性ホルモンが含まれていて、同性同士では不快な臭いだと認識されます。
しかし、女性にとっては男性らしさを感じられる匂いになるのです。
彼氏の体臭が好きだという女性は、このフェロモンを嗅ぎ取って「男らしさ」にキュンとしているのではないでしょうか。
彼特有の良い香りも人気「香水や柔軟剤」
彼氏から香る匂いは体臭だけではありません。
香水や柔軟剤などの人工香料も、上手く使いこなしていれば「彼氏のいい匂い」として女性を魅了するでしょう。
特に香水は、同じ種類を付けても人の体臭や汗によって全く異なる香りにブレンドされます。
彼氏からしか匂わない良い香りなんて、女性が夢中になるのも納得ですね。
彼氏の匂いがだんだん好きになるのはなぜ?
女性の中には、最初は匂いに興味はなかったけれど徐々に彼氏の匂いが好きになったという人もいるのではないでしょうか。
気付かなかった匂いを認識するプロセスには、女性の心理や遺伝子が関係しています。
彼氏の匂いが好きになる過程でどんな心理が生まれるのかを見ていきましょう。
匂いに慣れて愛着が湧いてくるから
そもそも女性は、例え異なる遺伝子を持つ男性相手であっても、興味がない対象の匂いには気付きにくいといわれています。
極端に不潔な悪臭を放っていたり、汗臭かったりしなければ「無臭」と判断するのです。
しかし、付き合い始めて愛情が高まると、その人をより深く認識するために匂いにも意識を向けるようになります。
そして傍にいる間にその匂いに慣れて、愛着を持つようになるのです。
安心感や愛情と匂いがリンクするから
彼氏の側にいるとリラックスして安心した気分になりますよね。
また、彼氏に対する好意的な感情も湧き上がってくるでしょう。
そんな感情が生まれるとき、彼氏の匂いを嗅ぎ続けているといずれ二つがリンクします。
パブロフの犬という言葉がありますが、まさにその通りで、匂いが安心感や愛情を思い起こさせ、幸福感を高めるトリガーとなるのです。
最初から好きなら遺伝子の相性抜群
遺伝子には、先祖代々受け継がれてきた体質や性格、好みなどが刻み込まれています。
そういった本質が合っていて心地よい関係性が築ける場合は、最初から匂いに対しても「良い匂いだ」と感じられるでしょう。
付き合う前から体臭が好みだと感じたり、匂いを嗅ぐと安心したりしていたらその彼氏は遺伝子の観点からみた「運命の相手」かもしれません。
今後も末永く二人で幸せに過ごしてくださいね。
彼氏の匂いのするものがほしい心理や頼み方
彼氏の匂いが好きといっても、四六時中側にいて嗅いでいるわけにはいきませんよね。
一緒にいないときは匂いを感じられないものですが、どうしても匂いを嗅ぎたいときはものをもらう方法がおすすめです。
ここでは、彼氏の匂いがついたものをほしいと感じる女性の心理や、引かれない頼み方を紹介します。
彼氏の匂いがついたものを求める心理とは?
「彼氏の匂いがついたものがほしい、なんて頼んだらドン引きされるかも」と心配をしている女性はいませんか?
しかし、安心してください。
世の中には、彼氏の匂いがついたアイテムを持っていたいと考えている女性が意外と大勢いるのです。
彼女たちがなぜものを欲しがるのかチェックして、彼氏におねだりするときの参考にしましょう。
好きな匂いを常に感じていたいから
人は良い匂いに対して「もっと嗅いでいたい」という感情を抱きます。
アロマや香水が好みだったら、常に香りを身にまとっていたいですよね。
彼氏の匂いに対して「好きだ」と感じている場合も、その心理が働きます。
自分が好きだと思う匂いだからこそ、常に身の回りに置いておきたいと感じるのです。
傍にいる安心感を求めているから
彼氏の匂いがする状況は、匂いを嗅げるくらい側にいるということです。
大好きな彼氏と一緒にいると、幸福感が高まり精神的な安心感を覚えるものですよね。
匂いがするものを持っていれば、その安心感を常に感じられリラックスした気持ちになれるでしょう。
抱きしめられている気持ちになるから
彼氏の匂いを一番強く感じられるのは、やはり強く抱きしめられているときです。
ハグされると愛情や安心感だけでなく「愛されている」という実感も強く感じられますよね。
彼氏の匂いがするものを持っていれば、例え一緒にいないときでも抱きしめられている感覚を思い出せます。
匂いをかぐと性的に興奮するから
匂いに性的な興奮を抱くという心理もあります。
性行為を行っているときは彼氏も汗をかくので、より強く体臭を感じますよね。
そのときの性的興奮が匂いとリンクし、快感を呼び起こしてくれるのです。
自慰行為をするときに彼氏の匂いを嗅ぎたいという女性もいるくらいなので、匂いは強い性的刺激になるのでしょう。
彼氏の匂いがするものをもらう方法
- 彼シャツをせがんで持ち帰る
- ハンカチやタオルを借りる
- 同じ柔軟剤や香水を使う
- 付けているアクセサリーを欲しがる
- 自分のコートやストールを持ってもらう
彼氏の匂いがするものをもらうといっても、直接「匂いを嗅ぎたいから」と伝えると驚かれたり引かれたりするかもしれません。
さりげなく匂いを持ち帰るときは、「寒いから」とシャツや上着を借りたり、お手洗いのあとにハンカチやタオルを使わせてもらったりしましょう。
使ってしまったから洗濯して返す、と伝えれば自然に彼のものを持ち帰れますよ。
また、アクセサリーなどの小物も匂いが付着しやすいのでおねだりしてもらう方法もおすすめです。
その他には、自分のコートやストールを持ってもらう方法もあります。
しばらく預けておくと、彼が使っている香水や柔軟剤の匂いが付着して匂いを感じられるでしょう。
【まとめ】彼の匂いは安心の匂い!香りを持ち帰って幸福感を味わおう
彼氏の匂いは遺伝子の相性を示すだけでなく、相手への愛情や安心感を象徴する大切な要素です。
匂いを「好きだ」と感じられるのは彼氏に対する信頼や深い愛情、そしてリスペクトの気持ちがあるからこそ。
一緒にいられる時間が少なくて寂しいと感じたら、彼氏の匂いがするものをもらって身につけておきましょう。
好きな人の香りに包まれていれば、精神が安定してリラックスした気分を保てますよ。