女性の中には、自身の性欲に関して密かに悩んでいる方も多いかと思います。
近年では、女性の性に関する情報がSNSで発信されることが増えましたが、それでもまだ「身近な人に相談するのが恥ずかしい」と感じる女性もいるのです。
- 自分の性欲の強さはおかしいんじゃないか?
- なぜ自分は性欲が強いのだろうか?
- 反対に性欲が無さすぎるのはどうして?
上記のような疑問を持つ女性も多いです。
そこで今回は、女性の性欲をはじめ、ムラムラの解消法や増加させる方法についても解説していきます。
気になる方にとってわかりやすく説明していくので、ぜひ最後までご覧ください。
女性の性欲が強すぎ・弱すぎは異常?
女性の性欲が強すぎる・弱すぎる事は異常なのでしょうか。
それぞれ詳しく解説していくので、チェックしていきましょう!
性欲が強すぎる
日常生活に支障をきたさない程度であれば異常ではなく、大きな問題はありません。
しかし、仕事中もセックスやオナニーについて考えていたり、そのせいで寝られなかったりなどの支障をきたす場合は、一度病院を受診することをおすすめします。
というのも、WHOが定めたさまざまな神経疾患の分類「ICD(国際疾病分類)」で、セックス依存症を「強迫的性行動症」という精神疾患であることを認定しています。
過度なセックスやオナニー・AV鑑賞・風俗店の利用など、日常に大きな障害が出ているのにその行為がやめられないのは「強迫的性行動」という精神疾患に該当すると考えられるのです。
とはいえ、研究の歴史が浅いため、データ不足や議論が十分でない事実もあります。
詳しくはまだ解明されていないのですが、精神疾患の可能性も高いことが言えるのです。
性欲が弱すぎる
性欲が弱すぎても、自分とパートナーとの間に不満がなければ、特に問題はありません。
しかし、パートナーからセックスを誘われても毎回断っていたり、性欲が弱くて何か困ったりしているなら、病院へ相談するのもいいかもしれません。
診断結果によっては、治療を受けられる可能性もあります。
性欲が強い・ない原因は?
性欲が強い・ないのには、それぞれ原因があります。
その原因を知ることで対処方法が見えてくるかもしれません。
それぞれ詳しく説明していくので、チェックしていきましょう!
女性の性欲が強い原因
性欲が強い女性は、以下の4つの原因があると考えられています。
- 生理の関係
- 年齢や経験
- 性的な物事に触れる機会が多い
- お腹がいっぱい
それぞれ、女性の性欲が強い原因について見ていきましょう。
生理の関係
女性ホルモンは、女性の性欲増減に影響し、生理周期とも大きな関係があるという説も存在します。
生理後から排卵日前後までは、女性ホルモンである「エストロゲン」が増加するため、性欲が強くなる傾向にあるのです。
加えて、精神的にも落ち着く時期なので、気持ちに余裕ができることから、なおさら性欲が強くなるとも考えられます。
そして、生理前になるとエストロゲンが減少していくため、それに伴い性欲もどんどん落ちていくのです。
ただし、人によっては生理直前や生理中に、性欲が高まる方もいます。
そのため、生理と性欲との関係は、ある程度個人差があると考えていいでしょう。
年齢や経験
性欲が強いのは、女性の年齢や経験にも関係していると言われています。
セックスの経験が浅い方は、行為に対して恐怖を感じるのも少なくはありません。
しかし、経験や年齢を重ねることでセックスの快感を知れば、感度が増して性欲も強くなる傾向にあります。
特に、一度「イク」という体験をした女性は、また「オーガズムを感じたい」「セックスがしたい」と思えるようになるのです。
また、30代から性欲が強いと感じる場合、単にパートナーの性欲が落ちている可能性も考えられます。
性的な物事に触れる機会が多い
異性と一緒にいる時間が長かったり、動画や小説などで性的なシーンを見たりすると、性欲が強くなる女性は多くいます。
元々女性は、視覚や聴覚で性的興奮を得られる生き物。
そのため、人と接したりエッチな物事に触れたりすることで性行為を想像し、性的興奮を感じられるのです。
お腹がいっぱい
女性の脳にある特徴で、満腹中枢付近に「性欲を感じる場所」が存在すると言われています。
そのため、お腹がいっぱいになると、性欲のスイッチが入りやすくなるという説が。
特に、食後2時間後くらいから性欲が高まりやすいと言われているのです。
女性の性欲がない原因
つぎに、女性の性欲がない原因について紹介していきます。
性欲がなくて困っている女性は、対策をすることで性欲が高まるかもしれません。
では、一つずつ見ていきましょう!
ストレスや疲労が溜まっている
ストレスや疲労が原因で性欲が弱まっている可能性があります。
これは、ストレスや疲れが溜まることによって性的なことに費やす体力が減り、セックスに対する熱がわきにくくなっていることが原因だと言われているのです。
一時的な性欲減退であれば特に問題ありませんが、長期間にわたって性欲がない場合は「性欲減退障害」という診断名がつくケースもあります。
体が疲れやすくなっている方は、ストレスや疲労が溜まっていることも考えられるため、病院へ相談するのも一つの方法です。
セックスで痛みを感じる
セックスで痛みを感じると、性行為がいいものと思えなくなり、性欲も減退しやすいです。
こうなると濡れづらくなり、まだ十分に濡れていない状況で挿入されて痛みが生じるという悪循環から抜け出せなくなることもあります。
ローションを使ったり、痛みが出にくい体位で挿入してもらったりするなどの工夫が大切です。
ピルを飲んでいる
ピルにはさまざまな種類がありますが、その中には男性ホルモンの分泌を抑える効果が高いものもあります。
そのため、ピルの影響で性欲が減ってしまう方もいるようです。
また、抗うつ剤や一部の鎮痛剤、抗てんかん薬なども性欲を減退させることがわかっています。
ピルの場合は、種類を変更すれば解決する可能性がありますが、他の薬による影響の場合は、医師や薬剤師などに相談してみましょう。
妊娠や出産
妊娠や出産は、ホルモンバランスが大きく変わるため、性欲の強さにも影響が出やすいです。
妊娠してすぐは性欲が低下傾向にありますが、安定期に入ると回復する方もいます。
そして、妊娠後期から出産後にかけて、徐々に性欲が低下。
また、育児の疲れやストレスが重なり、性欲が全くなくなる女性も珍しくはありません。
まずはゆっくり体を休めて、体力を回復させましょう。
女性の性欲を上げる方法は?
女性の性欲を上げる方法は主に以下の4つがあります。
- 前戯に時間をかける
- セックスの内容に変化をつける
- 性感帯を探ってみる
- 運動をする
性欲が減退して困っている方は、これから紹介する方法をしっかりチェックしておきましょう!
前戯に時間をかける
女性の性欲を強くするためには、前戯に時間をかけることが重要です。
性欲を高めるためには、少なくとも15〜20分の前戯が重要なのだとか。
時間をかければかけるほど、感情や肉体的にも性的興奮が高まります。
膣が十分に潤うことで、挿入時の感度もUPするのです。
注意点は、前戯に時間をかけすぎると逆効果ということ。
刺激に慣れて飽きるケースもあります。
15~20分を目安に、しっかりと前戯をしてもらうようにしましょう。
セックスの内容に変化をつける
女性の性欲をあげるために、セックスの内容に変化をつけることも大切です。
いつもと同じ流れでセックスをしていると、マンネリを感じる女性もいます。
たとえば新しい体位を試してみたり、いつもは使わないアダルトグッズを使ってみたり…。
いつものセックスに何かをプラスしてみるのも、性欲を高める効果に期待できるでしょう。
性感帯を探ってみる
自分の性感帯を探ってみることも、性欲を上げるための方法の一つです。
多くの女性は、自分自身の性感帯を理解できていないと言われています。
自分の性感帯を知って開発をすることで、パートナーとのセックスでも気持ちよくなれるでしょう。
運動をする
女性の性欲は、運動も大きく関わっていると言われています。
性的精神心理学研究所のアメリア・M・スタントン博士によると「エクササイズは女性の性的興奮を高める働きがあることが確認された」とのこと。
研究者たちによると、交感神経の適度な活性化が性的興奮を高める重要なカギになると言われています。
そして、交感神経を適度に活性化するためには、適度な運動が最も効果的だと結論づけられました。
運動しすぎてもしなさすぎても効果は出ないようなので、過度な運動やダラダラしている生活は性欲を下げる要因にもなり得ます。
ムラムラを解消する方法
最後に、女性がムラムラを解消する方法について紹介していきます。
一つずつ詳しく紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください!
セックスをする
性欲を解消するには、セックスをすることが最も効果的です。
ストレートに「エッチしたい」と誘えない女の子の場合は、ボディタッチを増やしてみたりムードを作ってみたりと雰囲気作りに徹しましょう。
なかなかエッチな雰囲気にならない場合は、勇気を出して誘ってみると喜ばれるかもしれませんよ!
オナニーをする
パートナーがいなかったり、相手の都合でなかなかセックスができなかったりする場合は、オナニーをするのもおすすめです。
オナニーは自分の好きな時間帯・やり方で快感を得られます。
そのため、高まっている性欲を解消させるにはベストな方法と言えるでしょう。
オナニーは、新たな性感帯開発にも役立ちますよ!
趣味や運動などに集中する
趣味や運動などに集中をすることで、性欲のことを忘れてしまうのも一つの方法です。
人は何かに没頭することで、その間は他のことを忘れるもの。
しかし、これは性欲を「発散」させているのではなく、一時的に忘れているだけです。
集中が切れたら再び性欲が戻る可能性は高いので、根本的な対処法にはならないでしょう。
【まとめ】性欲は無理に抑えなくてもいい
「女性なのに性欲が強いなんて恥ずかしい…」と日本人女性は思いがちです。
しかし、性欲が強いことは決して悪いことではありません。
人間にとって当たり前のことですから、強くても弱くてもおかしいことはないのです。
どうしても性欲を抑えたい方は、セックスやオナニーをして解消しましょう。
また、性欲がなさすぎて困っている方はまず、ストレス発散をしたり体をゆっくり休ませてあげたりすることから始めてみてください!