夫婦の形が多様化してきている昨今ですが、プラトニック不倫をする人が増えてきていると言われています。
テレビやSNSで耳にしたことがある方は「プラトニック不倫って何?」「不倫にならないの?」と、疑問を持つ方もたくさんいるかと思います。
そこで今回はプラトニック不倫について徹底解説していきます。
する人の心理や離婚理由になるのかどうかについても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください!
プラトニック不倫とは?肉体関係はあるの?
プラトニック不倫とは、相手に恋愛感情はあるけれど肉体関係を持たない不倫関係のことをいいます。
では、一般的に言われる「不倫」とプラトニック不倫はどのような違いがあるのでしょうか。
良さや危険性についても紹介していきます。
プラトニック不倫と通常の不倫の違い
普通の不倫は、肉体関係が伴う男女の関係のことを言います。
プラトニック不倫の場合、心は繋がっていますが体は繋がっておりません。
そのため、プラトニック不倫の場合法的な不貞行為に当たらないという特徴があります。
ですが、結婚相手以外の異性を好きになることは不貞行為と同じくらい問題がありますし、なによりも配偶者やその周りの人たちにバレた場合大きなトラブルになることもあります。
プラトニック不倫の良さ
プラトニック不倫の良さは、主に以下の3つです。
- 精神的な安定が期待できる
- 不倫ほどの後ろめたさがない
- 妊娠の心配がない
プラトニック不倫を実際にしている人の多くは、家族やパートナーに対して不満・不安を感じています。
そんなときに、話を聞いてくれたり隣にいてくれたりするだけで精神的な安心を得られるのです。
肉体関係を伴わないため、不倫ほどの後ろめたさもないですし、何より妊娠の心配がないというメリットもあります。
しかし、肉体関係に発展してしまうケースも少なくはなく、心のつながりがあるぶん相手にバレれば精神的ダメージは通常の不倫に比べて大きくなるというデメリットもあります。
プラトニック不倫の危険性
プラトニック不倫はセックスを伴わないため、不貞行為にはなりません。
しかし、夫婦の関係を侵害して破壊するような内容になったケースでは、肉体関係を伴わない恋愛関係だけだったとしても不法行為が認められる可能性もあります。
つまり、プラトニック不倫が不法行為と認められた場合は、自分の配偶者と相手の配偶者にも慰謝料を支払うリスクがあるということを頭にいれておきましょう。
プラトニック不倫をする人の心理
では、プラトニック不倫をする人たちにはどういった思いがあるのでしょうか。
一つずつ詳しく解説していくので、ぜひチェックしてみて下さい!
体ではなく心を満たしたい
性欲処理のために不倫をするのではなく、心を満たしたいという心理があります。
夫婦生活をはじめ、日々の暮らしで疲労を感じていて悩んでいる方の中には、心の癒やしを求めている方もいるでしょう。
そういった方は、隣りにいてくれるだけで癒される、食事やデートを楽しんで穏やかな気持ちになれればそれでいいと思いプラトニック不倫に至るのです。
本音を受け入れてほしい
プラトニック不倫をする人には、配偶者には言えない自分の本音を受け入れて欲しいという心理もあります。
夫婦関係が悪かったり子育て・仕事に追われたりしている中で、価値観が合わなくなることも珍しくはありません。
そんなとき、自分の本音を受け入れて優しく声をかけてくれる異性と出会うと、心が惹かれやすくなるのです。
異性としての魅力を失いたくない
「男として・女としての魅力を失いたくない」と、プラトニック不倫をする人もいます。
とくに女性は、いつまでも女でいたいと思うもの。
体の関係になってしまうと、いつか飽きられてしまうのでは?という不安を抱えることもあります。
それなら、はじめから体の関係なしの関係でいたい、そのほうが女性として見てもらえると感じ、プラトニックな関係を求めるのです。
不倫ではないと思っている
プラトニック不倫は、不倫にならないと思っているという心理もあります。
そもそも不貞行為をするわけでもなく、恋愛をしているだけだから、これは浮気ではないと思っているのです。
不倫ではなければ大きな問題にはならないと思っている人が、このような理由でプラトニック不倫をするケースもあります。
しかし、厳密には相手が不倫・浮気だと思い、結婚生活をこれ以上続けることはできないと判断した場合は、離婚申し立てが可能であることを覚えておきましょう。
プラトニック不倫は離婚の理由になる?
プラトニック不倫は離婚の理由になるのでしょうか。
離婚方法には様々な種類がありますが、そのうちの一つ「協議」による離婚により、双方の合意があれば離婚できるようになっています。
調停のケースでも、基本的には双方が合意すれば離婚が成立します。
つまり、プラトニック不倫が理由でも、離婚請求はできるのです。
しかし、慰謝料に関しては状況によっては請求できない可能性もあります。
では、詳しく見ていきましょう。
慰謝料は基本的に請求できない
プラトニック不倫の場合、不貞行為がないため原則不法行為とは言えません。
通常の不倫では、肉体関係が伴う不貞行為にあたるため、夫婦間の貞操義務に違反した「不法行為」と認められます。
その場合は、損害賠償請求として配偶者に加え不倫相手に対しての慰謝料請求が可能なのです。
体の関係を持たないプラトニック不倫の場合、基本的には不倫相手に対して不貞行為を理由とした慰謝料請求はできません。
慰謝料請求できるケース
夫婦の関係が破綻につながると認められた場合、慰謝料請求ができる可能性もあります。
具体的には、以下のようなケースです。
- 2人で旅行に行った
- 許容限度を超えて親密な交際が把握できる、メール・ラインのやりとり
- 不倫相手との交際を前提に離婚を申し出された
いくら肉体関係なかったとはいえ、その可能性を否定できない行動・言動があったり、不倫相手と真剣に交際したいからと離婚を求められたりした場合は、慰謝料の請求が認められるケースもあります。
慰謝料請求が認められるかどうかは、夫婦間の信頼関係を侵害した程度や、不倫された側の精神的・経済的損害の程度など、様々な内容を考慮して総合的に判断されます。
プラトニック不倫をする時の注意点
プラトニック不倫はいくら一般的な不倫にはならないとはいえ、リスクが伴います。
プラトニック不倫を始めようと考えている既婚者は、以下のような点に注意してください。
お互い家族への配慮は必須
プラトニック不倫をする大前提として、お互い家族への配慮が必須ということを忘れてはいけません。
家族の時間やコミュニケーションが減ったり、愛情が薄れたりしてしまうことは許されないことです。
相手の家族にも同様の被害が及ぶ可能性もあるため、お互いの家庭を第一に考えるよう心がけてください。
距離感に気をつける
プラトニック不倫では、相手との距離感に気をつけるよう心がけてください。
プラトニック不倫はセックスがないぶん、心のつながりが非常に強い傾向にあります。
そのため、相手に依存するケースも珍しくはありません。
相手に依存してしまうと、夫婦の関係が破綻する恐れがあります。
優先すべきは配偶者であることをしっかりと認識して、行動するよう心がけてください。
リスクをしっかりと理解しておく
プラトニック不倫をすることで生じるリスクを、しっかりと理解しながら関係性を持ちましょう。
関係がバレると離婚はもちろん、世間からの評判が悪くなり、程度によれば慰謝料請求が認められてしまう可能性もあります。
バレないためにも、周囲に知られないよう慎重に行動しましょう。
また、プラトニック不倫をする場合、他言は絶対にせず墓場まで持っていく覚悟でいてください。
証拠は絶対に残さない
プラトニック不倫をする場合、証拠は絶対に残さないよう注意してください。
配偶者以外の人と関係を持っていることがバレれば、家族はもちろん自分に関わるすべての人に迷惑がかかることを忘れてはいけません。
「たったこれだけ」「このメッセージくらい…」なんて安易に残すことはしないようにしましょう。
相手とのやり取りや、一緒に過ごしていた証拠となるものはすべて処分するよう徹底してください。
【まとめ】プラトニック不倫は不倫にならないがリスクはある
プラトニック不倫は、不貞行為を伴わないため不倫にはなりません。
しかし、配偶者にバレたときのリスクを考えれば、慎重に行動しなければいけないことは明確です。
不法行為にはあたらないとはいえ、度を超えれば慰謝料請求の対象になるケースもあります。
適度な距離を保って行動するよう、心がけてください。