初めてのセックスは、ほとんどの人が不安を感じるものです。
「エッチしたいけど、失敗したらどうしよう」と、モヤモヤしている人もいるでしょう。
初エッチで失敗しないためには、セックスの基本的な知識を身につけることが大切です。
この記事では、基本的なセックスのやり方や注意点などを解説します。
ぜひ参考にして、初めてのセックスを素敵な思い出にしましょう。
【男女別】初体験の年齢と未経験率
まだ性経験がない人の中には、「何歳くらいで初体験を済ませるのが一般的?」と気になっている人もいるでしょう。
まずは、コンドームの大手メーカーである相模ゴム工業が行ったアンケート調査の結果を元に初体験の平均年齢や未経験率を紹介します。
初体験の平均年齢は20.3歳
相模ゴム工業が2013年に全国の男女を対象に「初体験の年齢は?」と質問した結果が以下の通りです。
男性 | 女性 | |
20代 | 18.9歳 | 18.5歳 |
30代 | 20.2歳 | 19.6歳 |
40代 | 20.4歳 | 20.1歳 |
50代 | 20.8歳 | 21.1歳 |
60代 | 21.1歳 | 22.2歳 |
※20~60代男女14,100名対象
初体験の平均年齢は男女ともに20.3歳という結果になりました。
平均に男女の差はありませんが、40代までは女性の方が早く初体験をしており、若い世代ほど初体験の低年齢化の傾向が見られます。
セックス未体験者に対する印象
続いて、「あなたはセックスの経験がありますか?」という質問をした結果を紹介します。
男性 | 女性 | |||
ある | ない | ある | ない | |
20代 | 59.4% | 40.6% | 74.5% | 25.5% |
30代 | 90.5% | 9.5% | 94.9% | 5.1% |
40代 | 96.3% | 3.7% | 98.0% | 2.0% |
50代 | 98.5% | 1.5% | 98.3% | 1.7% |
60代 | 99.5% | 0.5% | 99.0% | 1.0% |
※20~60代男女14,100名対象
セックス未経験者の割合は20代が最も多く、男性は40.6%、女性は25.5%が「セックスの経験がない」と答えました。
20代・30代であれば、童貞・処女であっても、それほど珍しくありません。
また、「初めての相手になれることが嬉しい」「初々しくてかわいい」といった理由から、セックス未経験者を好意的に捉える人もいます。
セックス未経験だったり経験人数が少なかったりしても、決して恥ずかしいと思う必要はないでしょう。
基本的なセックスのやり方
セックスに正解はありませんが、男性器を女性器に挿入する「膣性交」がセックスの基本です。
ここでは基本的なセックスのやり方を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【1】前戯
「前戯」とは、挿入前に手や口などを使って、お互いの性感帯を刺激する行為を指します。
前戯には男性器を硬くしたり女性の膣を潤したりする目的があり、スムーズな挿入に前戯は必要不可欠です。
また、パートナーへの愛情表現やセックスの満足度を高めるなど、精神的な充足の意味もあります。
前戯が不十分だと、上手く挿入ができず、女性が性交痛を感じる可能性が高いです。
初めてのセックスでも焦らず、優しくキスや愛撫をして、じっくり時間をかけて前戯を行いましょう。
【2】挿入
前戯をして、お互いに心の準備ができたら、男性器を膣に挿入します。
避妊をする場合は、挿入の前に必ずコンドームを付けましょう。
初めてのセックスは、女性側に負担が少なく、オーソドックスな正常位がおすすめです。
正常位は、女性が仰向けになり、男性が足の間に入り、覆いかぶさった状態で挿入します。
挿入しにくいときは、女性の腰やお尻の下にクッションを敷いて角度を調整したり、ローションを使ったりしましょう。
【3】ピストン
「ピストン」とは、男性器を膣に挿入して、一定のリズムで腰を動かす行為です。
ピストンを繰り返すことで、男性器が膣内の性感帯を刺激し、男女ともに快感が得られます。
しかし、女性が初めての場合は腟内が狭いため、挿入後すぐに動くと痛みを感じてしまうので、少しずつ動かしていきましょう。
正常位の場合、男性側は男性器で腟内をマッサージするように腰を動かし、女性側は男性の動きに身を任せます。
初めてのセックスでオーガズムに達することは難しいですが、経験を重ねるうちに気持ちいいピストンの仕方が身につくでしょう。
【4】後戯
セックスの後の余韻を楽しむ時間を「後戯」と呼びます。
後戯に決まったやり方はありませんが、キスやハグをしたり、会話を楽しんだりと、パートナーとの愛を深める時間にしましょう。
ただ、男性は射精すると急激に性欲が減退する傾向があります。
いわゆる「賢者タイム」と呼ばれる生理現象で、個人差はありますが、セックスが終わると急に素っ気ない態度になる男性も少なくありません。
男性にとっては仕方がないことなので、セックスの後はお互いに相手を気遣うことを心がけましょう。
初めてセックスするときの注意点
セックスは、2人の心と体が交わることで肉体的・精神的に満たされる素敵な行為ですが、いくつかのリスクがあります。
ここでは初めてセックスするときの注意点を解説するので、事前にチェックしておきましょう。
避妊方法を理解する
子どもがほしいカップルにとって妊娠は嬉しいことですが、初めてのセックスで妊娠を望んでいる人は少ないでしょう。
そのため初めてのセックスの前に、きちんと避妊方法を理解しておくことが重要です。
男性はコンドーム、女性は低用量ピルや女性用コンドームなど、さまざまな避妊方法がありますが、どれも避妊を100%確実にするわけではありません。
避妊率は、ピルの正しい服用で約99.7%、子宮内に装着するIUDリングで約95%、コンドームで約82%といわれており、これらを併用することで避妊率はさらに高まります。
パートナーとの性生活を楽しむためにも、正しい避妊方法を理解しましょう。
感染症を理解する
セックスで避けて通れないのが性感染症のリスクです。
主な性感染症として、クラミジア感染症や梅毒、エイズ(HIV)などが挙げられます。
いずれも体液を介して感染するため、コンドームの装着が性感染症予防として有効です。
しかし、コンドームを装着していても完璧に防げるわけではありません。
また、性感染症を治療せず放置していると重症化して、不妊症や命に関わる事態になりかねません。
もし、性感染症の疑いがあれば、男性の場合は泌尿器科、女性の場合は婦人科をすぐに受診しましょう。
合意してから行う
セックスを含めた、すべての性的な行為をするときは、必ずお互いが合意した上で行いましょう。
とくに初めてのセックスは、緊張や不安から心の準備に時間がかかるものです。
相手が望んでいないのに自分の気持ちだけで行為に及ぶと、性暴力になってしまいます。
合意のないセックスは、相手を傷つけたり、関係性を壊したりするので、カップルや夫婦であっても毎回事前の確認が必要です。
前後にトイレに行く
セックスの最中は、手や口がお互いの性器に触れるため、感染症のリスクがあります。
セックスの前後はトイレに行って、デリケートゾーンを清潔に保ちましょう。
とくに女性は排尿を我慢していると、尿道から雑菌が入って膀胱炎になる可能性があります。
また、トイレの後はシャワーで体の汚れを落とすことで、感染症の予防にもつながるでしょう。
性器は優しく扱う
男女ともに性器は非常にデリケートなため、些細な傷でもウイルスが侵入して性感染症を引き起こす可能性があります。
セックスの前は爪を切って手を清潔に保ち、性器は優しく扱いましょう。
初めてのセックスは力加減が分からず、激しく動いて性器を傷つけてしまう恐れもあります。
また、ラブグッズを使う場合は、必ずコンドームを装着することも忘れないでくださいね。
初めてセックスする前のケア方法
初めてのエッチで恥ずかしい思いをしないためにも、事前のボディケアを忘れてはいけません。
最後に、初めてセックスする前のケア方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
臭いのケア
初めてのセックスで意識したいのが臭いのケアです。
男女ともにデリケートゾーンは臭いやすく、緊張で汗もかいているはず。
セックスの前に、デリケートゾーンや脇、耳の後ろなど、臭いやすい部分を石鹸で念入りに洗いましょう。
また、口臭が気になる人は歯磨きも忘れないでくださいね。
ムダ毛・陰毛のケア
セックスは、自分でも見えない部分がパートナーからは見えてしまいます。
そのため、ムダ毛や陰毛のケアは忘れずに行いましょう。
とくに女性は「彼女の下着からアンダーヘアがはみ出ててガッカリ」なんてことは避けたいですよね。
脇や背中、足などのムダ毛はもちろん、陰毛も綺麗に整えておきましょう。
また、男性も邪魔にならない程度に陰毛を整えておくことで、デリケートゾーンを清潔に保てます。
普通のハサミで陰毛を処理してしまうと、切り口が鋭利でチクチクしてしまうので、毛先を丸く切るアンダーヘアカッターがおすすめです。
もし、体毛が濃くて気になるという人は、脱毛を検討してみるのもいいかもしれません。
初めてのセックスは焦らなくて大丈夫!
初めてのセックスは緊張して、戸惑ってしまうのは当たり前のことです。
たとえ、思うようにいかなくても焦る必要はありません。
このページで紹介したセックスの知識を覚えていれば、きっと本番で役立ってくれます。
無事に初体験を迎えることができれば、パートナーとの関係が深まって、自分に自信が持てるようになるはず。
慣れてきたら前戯や体位を工夫して、より気持ちいいセックスを楽しみましょう。